令和6年度
ゲスト審査員として、引き続き写真家の成田 舞様をお迎えして最終審査を行いました。成田先生がつけてくださいましたコメントもぜひご覧ください。
激戦全92点の応募の中から選ばれた入賞作品をご紹介します。
今年度新設された、一般投票で多くの支持を集めた作品「ベストオーディエンス賞」もご紹介します!
最優秀賞「誰よりも愛深き故に」
[作品の解説]
なかなか家族と会えないご入居者が、久しぶりに弟様と会われた際の一コマです。
愛情あふれている笑顔に私達もほっこり。いくつになってもお姉さまなのですね。
[審査員のコメント]
とても可愛らしいお姿に胸がきゅっとするようです。弟さんとお話されている時の表情なのですね。愛おしそうでもあり楽しげでもあり、いい瞬間を捉えていますね。
優秀賞「 初スイカ🍉」
[作品の解説]
デイサービスで収穫したスイカ🍉
愛情込めて育てたので、おいしさもひとしおです。
お味のほどは…?
この表情で想像できますよね笑
[審査員のコメント]
デイサービスでスイカを育てたりもするなんて知りませんでした。作る楽しさと収穫の喜びのどちらも味わえますね。素晴らしいです。真っ赤なスイカが、白くて夏らしいお洋服に映えてとても鮮やかです。
優秀賞「私の腕前、見せたるでぇ!」
[作品の解説]
夏祭りのレクリエーションの射的での一コマ。(玩具の)銃を持つなり、
「見ときよし!、私の腕前みせたらうでぇ!」と元気な声でおっしゃり、見事商品をゲットされました。さすがです。
[審査員のコメント]
いい表情をされていますね!命中した直後でしょうか、盛り上がりが伝わるようです。写真の中には写ってはいないけれど、近くにいる方に話しかけている嬉しそうな感じがいいですね。奥にいる方々も楽しそうで、皆さん夏祭りを満喫されていたのですね。
審査員特別賞「お父さん・・ちょっと聞いて。」
[作品の解説]
ご夫婦でご入居。お二人は手話で会話されます。女性というのは悩みが尽きないものです。日頃から心配性の奥様のおはなしを、ご主人が温かく聞いておられます。話が終わる頃には奥様はスッキリされたご様子で、さすがご夫婦、心が通じ合っていますね。
[審査員のコメント]
男性の方が目線をまっすぐに向けて奥様のお話を聞くご様子が素敵ですね。
どんなお気持ちで聞かれているのでしょうか。お二人の表情が好対照で目を引きます。
ベストオーディエンス賞
「鬼も好き♡」
「かわいいね♡」
「100歳にしてはじめて・・・」
[作品の解説]
日頃から誰とでも仲良くされるご入居者さん。節分で鬼退治するはずが…思わず抱き着き、鬼とも仲良くなりました♡
[審査員のコメント]
写真にうつるお二人とも表情が全く見えないのですが、どちらも手を差し伸べ合ってとても和やかな鬼退治だったのですね。
ふくふくとした鬼の衣装は思わず触ってみたくなりますね。
[作品の解説]
施設内にある小規模保育所の園児が施設でクリスマスお遊戯を披露してくれ、お礼にプレゼントを渡している場面です。子どもさんとの触れ合いにご入居者さんの笑顔があふれています。
[審査員のコメント]
女性のとっても嬉しそうな表情と、お子さんの少し緊張している表情が向かい合っています。
普段少し遠い存在の人同士が行事を通して触れ合える、こういった機会の貴重さを感じます。
[作品の解説]
当事業所で開催している絵てがみサークル。「こんなこと今までしたことない。」そう言いながら一生懸命書いた、ホオズキの絵手紙。京都新聞の「絵手紙彩彩」に投稿したところ「100歳にしてはじめて載ったわー!」と満面の笑み。
[審査員のコメント]
おお、これは…、素晴らしいですね。何かを始めることはいつだってパワーも思い切りもいると思いますが、サークルのように他にも一緒に活動する人がいると励みになりますね。初めてのことはいつでもドキドキしますが、こんなふうに思いもよらない出来事を他の人と喜び合えてとても素晴らしいですね。