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​令和3年度

ゲスト審査員として、2年度に引き続き嵯峨美術大学芸術学部デザイン学科教授の辻 勇佑様、写真家の成田 舞様を​お迎えして最終審査を行いました。66点の応募の中から選ばれた入賞・入選作品は京都市老人福祉施設協議会SNSでも紹介していますので是非そちらも覗いてみてください!

​最優秀賞「あんた、食べよし」

[作品の解説]
「あげたらあかん言うたはるけど、こんな食べれへんし、ちょっと貰ろて」
バラが満開の時期に、屋上庭園で行った春のお茶会。周りを気にしながら、こそっと。
望遠カメラが、決定的瞬間をシャッターに収めました。

[審査員のコメント]
・普通なら日常的な微笑ましい一枚だと思います。
この写真は、ワクチン接種が進んで、もう少しで、こんな日常がもどるかもしれないという希望を感じさせてくれます。

・数ある写真の中でも、写真単体として、ハッとさせられるモノがあったと共に、コメント欄を拝読し、ほくそ笑んでしまいました。狙い撮り(!?)をされた職員様の感性、観察眼に脱帽です。

・まさにシャッターチャンス。「もったいない」の気持ちが伝わってきます。

​優秀賞「ありがとう」

[作品の解説]
「いつもありがとうございます。長生きしてくれてありがとうございます。」
そう、みんなで、あらためて感謝の気持ちを伝えると涙を流して喜んでくださりました。

 


[審査員のコメント]
・皆さんのマスクやゴーグルをつけるお姿が、昨今の状況を物語っているなあと思いました。このような距離で集合写真を撮るにあたっても気軽にはいかないのだろうなあと。ここに写る方々の信頼関係が伝わる写真だと思います。

・チーム員がそろって真正面から「ありがとう」と言えていないなぁ、と振り返させられる写真でした。実直に、どストレートに思いを伝える、という、できそうで、できていないこと。こんな写真を見るとご家族も安心されるでしょうね。

​優秀賞「職人技」

[作品の解説]
和菓子屋だったご主人におはぎを食べて頂こうとレクリエーションを開催。普段は口数少なく静かな方ですが、材料を前にすると片手で綺麗にご飯を丸めてきなこをつけられたり中にあんこを入れたりと手さばきがプロ級!まさに職人!!いつも優しくお客様の対応をしていた女将さん(奥様)も参加し、まるで和菓子屋をしていた頃に戻ったよう。 
何年経っても長年培ってきた技は体に染みついているのだと感じた瞬間でした。


[審査員のコメント]
・お二人の表情が魅力的ですね、どんなことを話しておられるのでしょうね。コメントから、お二人が歩まれた長い時間があるのだろうなあと、和菓子屋さんをされていたときの様子を思い描きました。積み重なる修練の末に得られた体が覚えている動作というのは残るのですね、そういったことも興味深く感じました。

​審査員特別賞「乾杯!」

[作品の解説]
コロナ感染症の影響で人と人との距離が遠くなってしまった今の時代。表情も見えにくく触れる事さえも少なくなった環境で、ふと目線を変えるとご利用者同士がおやつのジュースで「カンパーイ!!」。職員も思わず駆け寄り一緒に「乾杯!」。感染予防で張り詰めていた気持ちも晴れやかになり、みんな笑顔に♪
さまざまな状況によって変わる環境でも、どのように過ごすかで生活の充実度は変わるのだと実感した瞬間でした。

[審査員のコメント]
・休息時間のほのぼのとした良い写真だと思います。自然な行いとして感染対策が平素のあり方になった今を感じます。そして、この時代を記録した印象的な写真だと思います。これが過去の記録になることを願います。

・おいしいものは一緒に楽しみたい。いつか収束後のあの青空の下で。。。みんなの願いがきこえます。
 

​入選作品
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