top of page

​令和2年度

コロナ禍により、「かいごみらいフェス」はKBSテレビ・ラジオ様のご協力を得て、テレビ・ラジオ上に移行。フォトコンテストの応募は過去最高の73点に上りました。ゲスト審査員に嵯峨美術大学芸術学部デザイン学科教授の辻 勇佑様と写真家の成田 舞様をお迎えして選定した入賞作品は、テレビ番組上で発表されました。

[作品の解説]
今年はコロナの影響で制限のある中、対策を講じたうえで花火を行いました。
「花火は久しぶりですか?」とお声掛けしたところ、「若い時にしてから・・・もうだいぶしてませんねぇ・・・」としみじみしたお返事をいただきました。

花火を通して何を思われてたのかはわかりませんが、その後ろ姿がとても印象的でした。
最後にニッコリ「楽しかったわ」とおっしゃられたのでとてもうれしく思いました。

[審査員の コメント]
・被写体の方が見つめているのは目の前の花火でありながら、これまでの記憶の中の花火の思い出が同時に目に映っているのかなと思い、その積み重なる記憶に思いを馳せました。
この写真を見た人が撮影者の目だけでなく被写体の目をも通して記憶の追体験ができるような、多層的な視点が生まれる魅力的な写真だと思いました。
・花火を両手で大切そうに持って眺めている姿が味わい深いです。
多くの時を重ねた今だから味わえる穏やかな時。そんな感慨深い、いい写真だと思います。

​最優秀賞「花火」
​優秀賞「みんな元気にしてるか?」

[作品の解説]
1階のお部屋からエレベーターに乗って2階の事務所によく遊びに来られるSさん。
いつもは月に1回娘さんが面会に来られますが、感染症予防で面会ができていないため、事務所に遊びに来られたついでに電話を掛けさせて頂きました。何よりも先に娘さんのご家族を気遣っておられました。

 

[審査員のコメント]
・毎月の面会がなくなると心配ですが、やはり声を聞くと安心できますね。思わずマスクも取って話してしまうところから、うれしいお気持ちが見えます。
・心の底からフッと湧き上がるような笑顔に、「ああ、家族の方だけに見せる笑顔だなぁ。ずるいなぁ…(羨ましいなぁ)」という焼きもちを感じてしまいました。恰好の一瞬を切り取られたと思いました。

​優秀賞「桜の香り」

[作品の解説]
今年はコロナウイルスの感染予防・拡大防止のために、楽しみにしていた外出レクリエーションが中止になりました。施設の駐車場には大きな桜の木があり、一緒にお花見に出発。桜の木は、世間のコロナ騒ぎなどつゆ知らず、いつもと変わらず綺麗な花を咲かせていました。ポカポカ陽気の中、満開の桜の木の下で喧噪を忘れる一時を過ごしました。満開の桜に負けない満面の笑顔ですね。

 


[審査員のコメント]
・少し白くボヤけている(失礼な言い方でしたら申し訳ございません)写り具合が、音のない・時間が止まったような幽玄的な雰囲気を感じさせて 頂きました。偶然なのか、緻密な計算なのか、こちらも自然と笑顔になってしまうような表情の撮影に感服です。
・カメラを向けられてこんなにも屈託のない表情が生まれるのは、きっと撮影者の方との気の置けない関係がそのまま表れているのだろうと思います。被写体の方は気負いなく安心して写っておられるのでしょうね、絶妙な距離感が素敵ですね。

​審査員特別賞「夜中に一服」

[作品の解説]

仲良しの職員と夜間をともに。真夜中の熱いコーヒーは一味違う。

[審査員のコメント]

・利用者の方と職員の方との間に、夜更けにこういった時間があったりするのですね。ある人とある人との間に流れる親密な時間が映し出されているのだと思いながらこの写真を見ると、被写体の方もそうですがそのご家族の方にとってもきっと嬉しい一枚では
ないかと思いました。こういう時間は尊いですね。
・しっかりとコップを持って、一口のコーヒーを満喫している顔が魅力的です。今日一日のいろいろなできごとを整理する、このひとときをゆっくり過ごす。飲み物を味わいながら、今日一日を味わっている感じがして、いい写真だと思います。

​入選作品
bottom of page