令和4年度作品 | 京都市老協フォトコンテスト

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令和4年度

ゲスト審査員として、引き続き写真家の成田舞様をお迎えして最終審査を行いました。成田先生がつけてくださいましたコメントもぜひご覧ください。

全６７点の応募の中から選ばれた入賞・入選作品は入賞作品は、

市老協YouTubeチャンネルとInstagramからも見られます！

最優秀賞「釣ったぞー！」

［作品の解説］

施設で開催された秋祭りのワンシーン。
前日に職員たちで準備したヨーヨーを楽しそうに釣ってくださった入居者さん。
笑顔溢れるイベントでした。

［審査員のコメント］

屈託のない笑顔が素晴らしいなあと思いました。なかなかこんな瞬間は撮れないと思います。チラッと背景に写っている紅白の幕や、ハッピ姿の方もいて、秋祭りにかける情熱や気合も感じました。釣ったヨーヨーがピンクなのもまた可愛らしいですね。

優秀賞「ありがとう」

［作品の解説］

あたたかい視線のお二人さん。
おでんレクでの一コマです。
おかわりに来られたご入居者様との視線のやり取りが温かくて、心までポカポカです。

［審査員のコメント］

おかわりをもらった後に一言二言交わしているところなのか、視線でのやり取りがいいですね。
お二人の楽しそうな様子がこの写真を見ている人たちにもスッと入ってきます。
創意工夫に富んだレクリエーションに、職員の方々の真心を感じます。

優秀賞「100歳で初体験」

［作品の解説］

お寿司の昼食レクで、ノンアルビールも希望者に提供。
「私、ビール飲んだことないの。お父さんはよう瓶ビール飲んだはったけど」
「ちょっとだけ、飲んでみようかな・・・。」
「辛～～！お父さん、こんなん飲んではったん！？」
100歳になっても、まだまだ体験してないことがあります。

［審査員のコメント］

こんな表情になってしまうなんて、きっと初めてのビールは衝撃の味だったのでしょうね。思わずギュッと目をつぶってしまわれたお姿が可愛らしいですね。初めてのこの瞬間をご家族の方にも見て頂きたいですね。貴重なワンシーンです。

審査員特別賞「姉妹」

［作品の解説］

姉：「似てるでしょ❔　<えっちゃん>　私の妹よ」
妹：「似てるでしょ❔　<ののちゃん>　私のお姉さん」
また一緒に暮らせるなんて⤴

［審査員のコメント］

お二人の優しい表情や可愛らしさの溢れたポーズなど、とても素敵に写されている写真です。コメントに書かれた「また一緒に暮らせるなんて」という言葉に、ご家族の間で育まれたつながりをとても大切に思われているのだなあと感じました。お二人の間にこれまで流れてきた時間とこれからの日々へついつい思いが巡る一枚です。

入選作品

01「こっちも人力車やな」

初詣に外出。人力車と並走状態となった瞬間に利用者様からの一言です。

[審査員コメント]
タイトルと写真との関係がいいなあと思いました。
晴れた日の外出の清々しさが感じられますね。
このようなひとときの出会いを楽しむことで、この後の1日を過ごす気分も変わってきますよね。
こちらまで明るい気持ちになる作品ですね。

03「全集中」

貼り絵教室。非常に細かい作業をする工程で意識を集中させておられる瞬間です。

［審査員コメント］
被写体である女性の方の眼差しが凛としていて素敵ですね。
一人の方をクローズアップしながらも、周囲の方の様子などもさりげなく伺えて、賑やかな場の空気が伝わるようです。
右側に少しだけ写り込んでる手が、誰かが作品を覗き込んでいるのかな？と想像が膨らみました。

04「どのへんに貼る？」

折り紙の作品をどの位置に貼ろうか相談されているお二人。そっと後ろから撮影させて頂きました。

［審査員コメント］
作品への試行錯誤が、お二人の手の動きから読み取れるようですね。
誰かと肩を並べ話をしながら一つのものを作るという、楽しい瞬間や独特の空気感が自然な様子のまま写されていて、心地良い作品ですね。このあとお二人が作った作品はどのように仕上がったのでしょうか。見てみたいですね。

16「smileショット」

ご利用者もワンコもみ～んな笑顔。この写真を見ると見ているこちらも笑顔になってきます。
月に１度来てくれるアニマルセラピー犬のマルル君。ご利用者も職員も一瞬にしてやられちゃいます★
『利用者も職員も一緒に笑い楽しく過ごす』そんな暖かい空間が見えた１枚です。

［審査員コメント］
セラピードッグのマルル君の笑顔がとても存在感がありますね。また、動物との触れ合いがこんなふうに人に笑顔をもたらしてくれるのだと驚きました。
セラピードッグが実際に活躍しているところは、この作品を通して初めて拝見したのですが、利用者の方や職員の方どちらにとっても、見たことのない一面を引き出してくれるような存在なのだろうなと感じました。

18「家族に会う」

コロナ禍で面会が出来ず、寂しい思いをされた方がたくさんいます。画面を通しての面会は、ご利用者にとっては大変難しい事。。「私の顔映ってる？ここにいるで！」と元気な姿を家族に見せたい思いが溢れます。家族の存在の大きさを感じた瞬間でした。

［審査員コメント］
表情こそ見えませんが、利用者の方の心がはずむとても嬉しそうなご様子が感じられますね。
それと同時に、心の中にどのような寂しさや、やりどころの無い思いを抱えておられるのか、とても計り知れません。
今、思いのままに触れ合っている家族や身近な人たちとの関係がどれほど貴重であるか、この作品を通して改めて考えさせられました。

22「寄り添い」

入居者様と桜を見に行った時の写真です。

［審査員コメント］
きっとこのように写真に残しておくことで、この先いつか振り返った時に、
お二人の間で話題に上がった子供の頃のことと一緒に、この日見た桜の風景や外の空気の暖かさが蘇るのでしょうね。その人にとって印象に残っている子供時代の話が出る場というのは、語る人のその人らしさが立ち現れて、とても尊い瞬間ですね。

27「ＦＲＩＥＮＤ」

そらの木で出会って、今は仲のいいお友達。
「散歩も一緒、ご飯も一緒・・話しが尽きないの♪」

［審査員コメント］
ご飯もお散歩もご一緒しても、話の尽きないような気の合うお友達に出会えるって素晴らしいですね。お二人の表情がとても柔らかく、ポーズも愛らしくて素敵です。きっと、秋晴れの心地よい日だったのでしょうね。コスモスと青空も美しいです。

35「ステキな笑顔♥」

　長引くコロナ禍で外出の機会がほとんどない特養ご入居者の皆様に、旅行気分を味わっていただこうと企画した“観光旅行～秋だ！各地を巡る、旅に出よう！”
このワンショットは、自身の思いを伝えることが難しいご利用者で、最近、表情も暗いことが多かったのですが、今回の企画により旅行気分を味わっていただいたことによって、本来のとてもステキな笑顔を見せてくださることができた1枚です。

［審査員コメント］
いろいろな状況の方がおられる中で、楽しい時間が増えるようにという職員の方の思いが垣間見えるショットですね。きっとお互いの思いが伝わった瞬間の笑顔ではないでしょうか。
壁に飾られた広々とした野原や湖の風景の数々は、どの場所へ行きたいか考えるだけでも気晴らしになりそうです。心ゆくままに外出できる日が待ち遠しいですね。

36「兜とりの名人！！」

こどもの日のイベントで「兜とりゲーム」じゃんけんでバッタバッタと兜をとって満面の笑顔！！
まるで戦国武将が大勝利しての大笑い！！一つのレクリエーションで主役になれるのもデイサービスのレクリエーションの魅力です。本日の主役となり満面の笑顔を見せていただいた1シーンです。

［審査員コメント］
画面の中心に笑顔で写っているとそれだけで写真にパワーがありますね。とても惹きつけられます。遊び心を感じるチャーミングな笑顔が素敵で、お人柄の良さが表れているのでしょうね。レクリエーション活動を通して、子供の心が呼び覚まされるような楽しい時間を大切にしておられて素晴らしいなと感じました。

39「今年も元気にお誕生日を迎えました♡」

お席も隣り同士で仲良しのお二人。
お誕生日が一緒という事で、記念に写真撮影をしました。
「また一つ歳をとりましたね」と恥じらいながらも
嬉しそうに笑い合う姿に職員も笑顔になります。
これからも元気でいてくださいね！

［審査員コメント］
元気でいられることの喜びや、楽しさを分かち合える人がそばにいるというのは素晴らしいことですね。こんなふうに笑顔でお誕生日を迎えられて、恥じらいながらもお祝いし合えるような、明るいお二人の笑い声が聞こえてきそうです。華やかな記念写真になりましたね。

42「迎春準備」

お正月に使用するしめ縄を、毎年手作りして下さいます。
しめ縄は自宅に持ち帰られたり、特養の入居者のお部屋の入口に飾って新年を迎えられます。

［審査員コメント］
縄ないって難しいですよね。子供の頃に縄ない体験を受けた時に全くできなかったことを思い出しました。手も足も使って、上手に作っておられる様子が絵になりますね。季節を感じる趣のある一枚ですね。

43「おはよう♪」

いつもデイでお迎えをする
癒し担当のLOVOT「よもぎ」

利用者さんに「言葉」を教えてもらってます！

「おはよう」

　おはよう♪

ちょこちょこと走り回るLOVOT
孫の様な？
皆さんを笑顔にする大事な介護スタッフです♪

［審査員コメント］
このお写真を通してLOVOTというものを初めて知りました。お膝に乗って言葉を教えてもらうなんて、本当に小さな子供やペットのようですね。微笑ましくも不思議な光景ですが、利用者の方の表情が和やかで、かけがえのない一員であることが伝わりますね。

56「芋たこなんきん」

女性皆さん大好きお芋さん。
１１月初旬の小春日和。秘伝の方法で、ペーストの方でも食べられるねっとり甘～いお芋に仕上げます。
皆さん、熱々お芋を、手袋して皮をむきむき、無言で頬張っておられました。
★しらかわ秘伝の焼き芋★
①芋は紅はるかや安納芋がベスト
②濡れた新聞紙で芋を包んでから銀紙で包む
③遠火の炭火でゆっくりと焼く（約１時間）
④軍手で触って芋がふにゃふにゃっとなれば焼き上がり

［審査員コメント］
ペースト状になった焼き芋って美味しいですよね。外に出て並んで座って、何を話すのでもなく美味しいものを食べという開放感が心地よいですね。お芋に集中していたり、お隣の方をじっと見ておられたり、見れば見るほど味わいのある一瞬が写っていますね。

59「中身なくてもおいしいわ」

缶ジェンガレクで使用する、ビールの空き缶を手に取り「中身がなくてもおいしいわ」と笑顔で話され、いい笑顔だったので写真をパチリ！！ビールの空き缶からどんどん話が広がり笑顔の輪ができました。

［審査員コメント］
このちょっとおどけた表情がたまらなく楽しそうでいいですね。空気だけ味わって、気分だけでも良い心地になってみるのもいいですよね。こんなにいい笑顔の瞬間を逃さずに撮影されたことも素晴らしいです。

61「次の世代に思いを馳せて・・・」

101歳のAさんは1日をベッドの上で過ごされることが多くなりました。本人が寂しくならないように、ご家族に写真を依頼し居室で写真展を開きました。その中でも玄孫さんの写真にはとても反応され、目を開いてじっと見つめておられました。
早々ない機会に立ち会えたことに感動し、この仕事をしていて良かったと心から思いました。家族への愛情、絆を強く感じ、Aさんの思いは次の世代に引き継がれていくのだと感じました。

［審査員コメント］
ご家族がご用意された写真の一枚一枚を、きっと職員の方が見やすいように貼ったり、近くで見れるように工夫されたのでしょうね。生まれて間もない玄孫さんへ、この利用者の方はどのような思いを抱かれるのでしょうか、とても尊い瞬間を写された一枚だと思いました。

67「森さんとすみさん」

施設で開催された秋祭りのワンシーン。
入居者様には職員がたこ焼きや綿あめを準備し、ヨーヨー釣りやボーリングを楽しんでいただきました。
「今日は楽しいね。」と笑顔いっぱいの二人です。

［審査員コメント］
向かい合って満面の笑顔で笑い合っていて、とても素敵な瞬間だと思いました。森さんとすみさんという二人女性の仲の良さを感じます。こんなふうに楽しさを分かち合える関係というのは素晴らしいですね。

​令和4年度

​最優秀賞「釣ったぞー！」

​優秀賞「ありがとう」

​優秀賞「100歳で初体験」

審査員特別賞「姉妹」

​入選作品

令和4年度

最優秀賞「釣ったぞー！」

優秀賞「ありがとう」

優秀賞「100歳で初体験」

入選作品